・子供のなわばり的空間となっているかどうかが、子供部屋の評価のポイント第一章でみたように、最近のヒトのなわばりに関する議論は、個人と場所(空間)との心理的関わり方を重視しています。つまり、自分の空間を確立するということはそこを自分にあわせて装飾する行為を伴い、為を伴い、それが空間への愛着をうみ、さらに空間所有者の自己同一性を強化する、というのがその考え方です。(》) このような見方からすれば子供部屋の問題は部屋の有無だけではなく、部屋との心理的結びつきがどうなっているかということがポイントになります。北浦らの調査でも、子供部屋での生活行為とくに「ひとりになって考える」という内省的行為の場としての使われ方が大事なことがわかっています。残念ながらこうした視点からの研究は寡聞にしてあまりみかけません。そこで筆者は大学・短大生を対象に、自室のなわばり化(排他的態度、自己表現の認識)と部屋の使い方、自我の確立の一側面である心理的自立度の関係を調べてみました。結果は非常に明快でした。すなわち、なわばり的態度のうち部屋による自己表現は心理的自立性と密接に関連していることが示されました。火事にも備えましょう。←こちらでのサイトではいろいろな住宅情報を取り揃えております。つまり部屋を自分にふさわしいものとなるように飾っている若者は、自分自身の価値観を身につけており何事も自分の判断で行う傾向が強いことがわかりまししかも部屋を自分らしくしている若者はそうでない若者に比べて強い愛着を部屋に対して持っていることが示されました。そして、腹が立ったり悲しいことがあるというような激しい感情状態にある時、一人になりたい時、暇な時間を過ごす時、友人を泊める時など、多様な目的に部屋を使っていることもわかりました。

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