これらの都市化に対しヨーロッパ
の都市化は,「公共の利益のために都市の変化を規制したり,個人の投機的利
益に対して公共的対策を講ずるなど,明らかに管理された都市化をつくるため
の多様で効果的な方法が開発されてきた」(ペリー;1976,p.5)。すなわち,
「『管理された都市化』とは,福祉国家の進展にともない都市空間を公共的な性
質のものにつくり変えていく,その過程を意味する」(西山,1986,p.137)。

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具体的な事例として,ロブソン(Robson;1969)は「20世紀のイギリスに
おける公営住宅と都市計画の発達が,ワース(Wirth;1968)のアーバニズム
論などにみられる古典的都市化理論の基盤を崩壊させた」(p.137)ことを引
用し,またニュータウン法に基づく福祉国家の都市政策に関連して,公営住宅
供給に言及している。また,ノックス(Knox;1987)は英国の公営住宅にお
ける居住者を分析した結果,マイノリティに対して明らかに不利な立地であり,
多くの公営住宅が都市から離れた郊外地域に集中して立地していることを指摘
しているが,これは公営住宅の開発された地域が既存の住宅地とのあつれきを
回避するためであり,アーバン・マネージャーによる居住分化の形成であると
いえる。同様にビールほか(Peeletal.;1971)はアメリカ合衆国のいくつか
の都市において,中流階級のコミュニティが既存のスラム地域以外に公営住宅
の建設される機会をほとんど無くし,公営住宅の建設地を限定していることを
指摘している。さらに,トゥワイン・ウィリアムス(TwineandWilliams;1983)は,公
営住宅における居住者の社会的分化を職業構成や住宅の老朽度との関連から明
らかにし,ウィンチェスター(Winchester;1990)はジェンダー問題との関
連から,公営住宅に女性と子どもからなる片親世帯が集中していることを明ら
かにし,公営住宅政策が新たなる貧困の集中を生じさせたことを指摘した。

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